導入実績

慶應義塾大学病院

所在地:東京都新宿区信濃町35開院:1920年病床数:950床

2017年6月導入

慶應義塾大学病院 田中 守先生

産科教授・診療科部長 
リプロダクションセンター 副センター長

田中 守先生

専門:
ライフサイエンス/産婦人科学(産婦人科)/エピジェネティクス/受精/周産期/発生生物学

  • 導入の背景について

    時系列データがひと目で分かること。情報の見やすさが決め手となりました

    産科で使用する電子カルテは、データを時系列で比較できることが重要です。通常の電子カルテは、時系列ではなく、診療日に紐付いてデータが作成され、時系列一覧では確認できません。診察日ごとの単独の情報では確認に時間がかかり、スムーズな診察が行えません。そのため、産科専用のサブシステムが別途必要という認識は多くの人の中にあったと思います。紙カルテにデータを時系列に並べていた時代もあり、“時系列データがひと目でわかる機能”が重要だと感じました。いくつかの会社が産科専用の電子カルテを作り始めており、比較をしていました。

    1. 時系列データがひと目でわかること
    2. 超音波画像の管理が必要なため、検査所見も可能な限り一画面の中でひと目でわかること

    産科領域の電子カルテとして、この条件を満たす電子カルテを探していました。

  • 決定理由

    一画面で様々なデータを見ることができるのは、医療安全面において非常に重要です

    診察の際に、紙カルテをパラパラめくり過去の診察内容を確認していると、それだけで相当な時間がかかってしまいます。また、今まで行った検査データがひと目でわからないと、判断に危険性が生じてしまう場合があります。一画面上で妊婦健診の結果から検査結果データまで見られるという事は、医療の安全性において非常に重要だと感じています。
    以前、「産科専用の電子カルテは、どこのメーカーがいいか」という話題になったことがありました。各社から様々な電子カルテが販売されていますが、導入実績と歴史を重要視して、選びました。
    ハローベイビープログラムは他施設で使用していたことがあり、アフターサービスの良さ、カスタマイズの柔軟性、トラブルがあった場合の迅速な対応など、安心して導入を決めることができました。

  • 使用しての感想

    カスタマイズに柔軟に対応。事務作業の負担軽減もできる

    使い勝手が非常に良いところが気に入っています。カスタマイズに柔軟に対応してもらえるので、ガイドラインが変更になったときも、すぐに対応してもらえました。また、超音波診断装置との連携は、静止画に加え、動画もアップできるよう進化しており、患者満足度の向上につながっていると感じています。
    また、事務作業の軽減にも役立っています。働き方改革が言われるなか、事務作業軽減は重要な課題です。データ入力に相当な時間がかかると言われている産婦人科学会のデータベース登録作業が、電子カルテから直接データ送信できるなど、効率的に業務できるところも非常に満足しています。

    お気に入りのカスタマイズポイント

    血液検査や、様々な検査データが、一画面の中でまとめて見れるところです。検査漏れがあると空欄ができ、検査が抜けていればひと目でわかります。これは医療安全面において安心できます。

  • 効果

    妊婦さんにとっても、医療従事者にとっても安心・安全な医療を行えるようになったと感じています

    以前のカルテですと、受診した際に妊婦さんの妊娠数週がわからず、都度、計算をしなければなりませんでした。手間がかかるばかりではなく、安全面にも不安がありました。健診の前日に妊娠数週を計算して入力しておくことが、日常的になっていました。緊急で来た場合などにはこういったことができませんので、危険だなと感じる事もしばしばありました。ハローベイビープログラムを導入することで、妊娠数週を正確に自動計算してくれるので、安心して診察をすることができます。また、システムにデータ入力していますので、緊急で来院した場合も、スムーズに対応できるようになりました。また、その緊急外来のデータが次回の健診の時にひと目でわかるようになっています。一度入力しておけば常に表示されるので、診療記録を確認する時間が短縮でき、安全性も確保できるようになり、プライスレスだと感じています。

  • 弊社製品への期待

    不妊治療の保険適用拡大も始まりますので、お産の前後である、妊娠するところや妊娠した後の連携が充実すればいいなと思います

    また、法律上の制限があり難しいのですが、他病院との情報のやりとりがデータでできるようになればいいなと感じています。周産期の現場では、電話で伝える、情報はFAXで送信、といった状況です。搬送される病院に患者情報をデータで送り、それを見て、質問に回答する。こんな時代になればと思っています。

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